人には名前がある

好きなことについて書きます。

ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~ 「君の瞳を巡る冒険」に込められたキセキ

※この記事はあわしまマリンパークで開催された

「リアル脱出ゲーム×ラブライブ!サンシャイン!!孤島の水族館からの脱出」

のシナリオに関するネタバレを含みます。

既に脱出ゲームの開催期間は終わっていますが

問題があれば即対応します。


世間ではサッカーのW杯で盛り上がっていましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私はというと、応援していた声優さんが引退したり、

ラジオ番組にメールを送るきっかけになった声優ラジオのイベントが終了して3年経ってから行われたりと、

気持ちの整理がつかないほど浮き沈みを繰り返していました。


そんな中、変わらず輝きを放ち続けている彼女たちにどれだけ感謝したことか。

そうです。

ラブライブ!サンシャイン!!3rdツアーですよ!

約1ヶ月行われてきたツアーも今日の福岡公演をもって終了です。

4thやユニットファンミ、劇場版と決まっていても

寂しいものですね。


そんな3rdツアーで語りたいことは多々ありますが

今回は「君の瞳を巡る冒険」について話そうかなと。


TVアニメ二期OPのカップリング曲であり、
「リアル脱出ゲーム×ラブライブ!サンシャイン!!孤島の水族館からの脱出」のイメージソングであるこの曲。

二期の総決算的なコンセプトで開催されているライブの中では

少しばかり浮いてしまっているように感じます。

ですが、脱出ゲームに参加した方々なら

このタイミングで披露されたことの意味を探し出せるんじゃないかなと思います。

でもですよ。

脱出ゲームに参加した人数は約二万人です。

地方で開かれた脱出ゲームとしては異例の数字かもしれませんが、

公演に対してこの数字はあまりにも心もとない。

たった二万人しか成り立ちを体感できていないなんて…。

勿体ない!

それがこの記事を書こうとした動機です。

それでは脱出ゲームの内容に触れながら進めていきます。

 

http://realdgame.jp/lovelive_sunshine/

公式サイトより引用


淡島を訪れたあなた。

島を探索していると、困っている少女達に出会う。

彼女達は浦の星女学院のスクールアイドル、

Aqoursのメンバーだった。


「私たち、明日東京で

ライブに出るんだけど…衣装とか

大事な物を詰め込んだトランクが

なくなってしまったの!

代わりに、こんな手紙が残されていて…」


お前たちのトランクは預かった。

返して欲しければ、謎を解いて

隠し場所を見つけ出せ。


「私たちには、もう時間がないの…!

夕方には最後の船が出ちゃう…。

それまでに衣装や楽曲を見つけないと、

ライブに出れないんだ…。

お願い、一緒に謎を解いて、トランクを探して!」


さて、あなたは

Aqoursのメンバーの宝物を見つけ

ライブに送り出してあげることが

出来るだろうか?!

 


淡島に到着した「僕」は

さっそく高海千歌をはじめとしたAqoursのメンバーに「助っ人さん」として頼られます。

何者かに盗まれた衣装を探すべく

犯人が残したヒントを片手に謎を解いていきます。

あわしまのあちこちにAqoursを象徴するようなキーワードが散りばめられており、

一周する頃に誰が犯人か判明します。

その名前は黒澤ダイヤです。


どうしてこんなことをしたのか?

彼女は語ります。

「私たち本当に一つになれているのかな」


忙しくなって全員で話し合ったり練習をする時間が減っている中で、スクールアイドルとして

最高のライブができるか不安になってしまった。

だから大会前にこれまでにない困難を乗り越えられたら

一つになれるんじゃないかって。

少しでもバラバラのままでライブをして、

うまくいかなかったら…

昔の私たちが失敗した時のようになったら…


そう彼女は吐露します。


かつて三年生が失敗してしまったこと。

そのあと離れ離れになってしまったこと。

終わりは突然にやってくることを

誰よりも分かっているのは三年生であり

黒澤ダイヤです。

順風満帆に進んでいる今、

過ぎ去った感情がくすぶってしまったのも分かります。


たとえ総てが上手くいって統廃合が回避できても、先に卒業してしまう運命が待ち受けている。

そう遠くない未来で三年生の卒業を機にAqoursは終わりの決断を必ず迫られます。

それがスクールアイドルの宿命。

一番終わりに近い彼女だから

「今はまだ終われない」

そう強く願ったのではないかなと「僕」は思うのです。


Aqoursなら絶対にトランクを取り返せる!と信じたダイヤに千歌は答えます。


「今日こんな大変な事件が起きて、

みんなと、助っ人のあなたと夢中に謎を解いて、

みんな喜んで。

キラキラしたこの気持ち、ちょっと忘れてたかも。

今日始めて会ったあなたも一緒に謎を解いて喜んでくれた。

こうして輝きが広がった。これなんだよ!

私一人じゃ輝くことなんてできない。

みんなの輝きがたくさんの人に広がって、

キラキラしていくんだ!」


これで事件は解決したと思いきや現実はさらなる試練を課してきます。

衣装を入れたトランクの鍵をどこかで無くしてしまったのです。


前に進むために立ち止まる勇気を振り絞ったダイヤと

乗り越えたAqoursは「僕」を含めて円陣を組みます。

そして始まるカウント。

Aqoursの十人目は「僕」なんだよって。


この後もゲームは続きますが、トランクの鍵も見つけ出し

エンディングに「君の瞳を巡る冒険」が流れます。


脱出ゲームに参加することで、始めて歌詞に込められた謎に気づけるのです。

そのまま解釈すると「僕」は観客=ファンで「君」とはAqoursメンバー。

同時に「僕」は助けを求めたAqoursであり、「君」とは脱出ゲームで助っ人さんをしたあなた=ファンだと。


「君の瞳を巡る冒険」とは

同じ景色を、同じ場所で、限られた時間の中で

見た「僕たち」だから出来た楽曲なのです。

瞳を共有したセカイとは

脱出ゲームでありライブであり

それが輝きなんだと。


エンディングを聞いた時、僕はこの冒険に参加できたことが本当に嬉しかったし

思わず目頭が熱くなりました。

やっぱり好きな作品が期待を超えてくれた瞬間というのは最高です。

素晴らしい思い出ができたと心の底から思いました。


願わくばまた君と冒険できることを。

そして次は参加できなかったあなたも

セカイが見られますように。

ありがとうございました。